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2011/03/07

医療費と介護

母の病気の事をブログに書いた理由がもう1つあります。
それは医療費と介護について思うことがあったからです。

母の場合は「多系統委縮症」という難病認定を受けれたので、
治療費が公費支給され医療費の負担が大幅に軽減されました。
ベット代やその他諸々の費用としてそれなりの金額がかかっていましたが、
公費認定されるのとされないのとは天と地との差でした。
(危篤状態に陥った時、ICU1カ月の入院費が120万円に対して
実際の請求額は¥87だった・・・と2007年6月に記載していました)

もしパーキンソン病という診断のまま、あのような状態に陥ったとしたら
多分、病院で最後まで丁寧なケアをしてもらえなかっただろうと思います。
また金銭的にどうにもならなくなり、もし自宅介護になったとしたら、
介護をしていた父や妹の方の体が持たなかったかもしれません。
その場合、最悪は私が会社を辞めてでもなんとかしなければならなかった
かもしれない可能性があったわけです。 ある意味トム家破綻の危機でした。

ちゃんとこの病気を診断してくれたS先生には感謝しなければなりません。

先日、カンブリア宮殿という番組で脳神経外科の上山先生を特集していました。
その番組の中で高騰する医療費について、いくつか提言されていました。

超高齢化時代に突入し、景気回復も見込めないまま財政が悪化していく日本。
そんな中なんとか医療費を圧縮したいと考える行政。
しかし医療技術の進歩に伴い、現実はどんどんと医療費が高騰していく。
近い将来、お金持ちしか充分な医療を受けられない時代になっていくのではないか?
番組の中ではそのような事が提言されていました。

国の事情もよくわかります。 
このまま医療費が高騰していけば、ただでさえやばい国の財政が益々悪化の
一途を辿る・・・というのは誰が考えてもわかる事でしょう。

しかし各現場が抱える「介護」という現実問題はかなり深刻です。
私自身が母の介護をしていたわけではないので、偉そうな事は
言えませんが、近くにいた者として「介護」は相当な重労働だという事が
簡単に理解できます。
私が父のように母を介護出来たかと言われると正直自信がありません。
しかも24時間、そしていつ終わるかもわからないなんて・・・。

ある時、父が「夜中に母の寝息が聞こえないと息が止まったのかと思って
ドキッするよ」という事を聞いた時、これは正直やばいと思いました。
その時初めて、父は普段夜あまり寝れていないという事を知りました。

その後、母の体力がさらに低下してきたので、
嫌がっていた母にお願いして入院してもらいました。
結局、母を退院させる事が出来なかったので、この入院がよかったのかどうか
未だに悩む事もありますが、少なくとも父や妹の介護作業が軽減された事は
よかった事でした。 


しかし公的援助がなければ、約4年もの間、行き届いた介護を継続する事は
出来なかったと思います。 
極論を言えば、生きていればいるほどに家族の負担になってしまう。
しかしそれは何かおかしい。
これが今の日本の医療と介護の現状なのか・・・。
なんとかならないのか・・・。
正直やるせない思いがしました。

今の国の政策を見てみると、どうも色々な予算が削減されていく傾向です。
現状を考えるとそれはそれでしかたのない事かもしれませんが、
しかし命にかかわるような部分をないがしろにするような政策だけは
絶対あってはならないと思います。

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コメント

うーん、これも考えさせられますね。
僕も身内が病気になって、しばらく会社を休んだ経験があるので良く分かります。僕の身内の場合は、幸いことなきを得ましたが…
 やるせない思い…、まったくもって同感です!
 どんどん綻びてゆく経済。。。
 医療も満足に受けられなくなる時代がくれば、日本やもはや先進国とは言えなくなるでしょうね。

投稿: トモ | 2011/03/08 00:26

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