« 神戸収穫祭 | トップページ | 米を炊く »

2008/11/17

「旅」で地方を活性化できないか? 

奈良の十津川村、沖縄北部の楚州、新潟の魚沼。
この3つの場所の共通点はなんでしょう?

答えは自分がここ数年、「旅」として行ってきた場所です。
そしてもう一つの共通点は、いずれも過疎化している地域であることです。


十津川村ではなびきウォークを、
沖縄では「歩く」をテーマにした旅を、
魚沼では雪合戦を、
それぞれ体験してきました。

別に過疎地に興味があって行ったわけではありません。
一応、そこにはイベント企画があり、きっと楽しい思いが出来るだろう! 
きっといい出会いがあるに違いない、と思って行ったそれぞれの場所です。
そしてどれも期待以上の楽しい思いそしていい体験をする事が出来ました。
うまいご飯やいい温泉、地元の人との触れ合い、そしてテンション上がるアクティビティ
などなど、本当にそれぞれがいい思い出だと思います。

しかし、一方では
過疎の村の将来を危惧する十津川村の村長の思い、
廃校になった学校を宿泊施設として再生しようとしている新城さんの思い、
5年前は2000人いた人口が今では1200人しかいないと嘆くモリタさんの思い、
それぞれの思いをお聞きする事になりました。

楽しい思い出と過疎地の重たい現状。 
このギャップ、なんか今の日本、今の地方を象徴しているような気がしてなりません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日、椎名誠さんの講演でこんな話を聞きました。

アラスカでは地元の人はわざわざオーロラを見るために、夜中起きて空を見上げるような
事はしません。 だいたいそんな時間に起きて、空を見上げているのは日本人だけだそうです(笑)

モンゴルの遊牧民は、花には全く興味がないそうです。
日本人にとってはあまりにきれいな花なので、その花の名前を聞くそうですが、
現地の人はそれに答えられなくて困るそうです。花は花なんだそうです。 
でも、彼らは草には興味があります。 それは家畜のえさになるからです。 
花より草の方が重要なのです。
しかし当然、日本人にとっては草はただの草。なんの価値もありません。

沖縄の人は海にあまり興味がないそうです。 海は泳ぐものではなく見るものだと。
もしくは酒を飲む場所だと・・・。(笑)

この違いはいったいなんなのか? 
椎名さんいわく、ようは「価値観の違い」なんだそうです。

目の前にふんだんにあるものに関しては大して価値を感じない。
しかし普段、見ることが出来ないモノ、珍しいモノ、日常とは違う体験、に関しては高い価値を感じる。っと。

しかしこの価値観の違いが「都市と地方」「日本と世界」の色々な問題の
根本原因の1つであるとおっしゃっていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

十津川村でおむすびをにぎってくれたおばあちゃんが言いました。
おばあ:「こんな田舎にきて何が楽しいんね?」
俺:「ここには素晴らしい自然とおいしいおむすびがあるよ!」

うれしそうに笑ってくれていましたが、どうも腑に落ちない。そんな感じの表情でした。

価値観の違い。そしてギャップ。 一言では片付けられない大きな溝。
体験し、体で感じないとなかなか理解できない事なんだな~と感じます。


でもこれを埋める1つのキーワードは「旅」なんじゃないかっと
最近強く感じます。
旅行ではない「旅」 
体験する。感動する。共感する。出会う。つながる。
都市と地方が、そして日本と世界が「旅」を通してつながる。
「旅」は都市と地方、日本と世界、日常と非日常をつなげる掛け橋。
「旅」というツールが「都市と地方」「地方と地方」そして「地方と日本と世界」
をよりよくつなげていくんじゃないか?
そんな気がしています。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

実はこの文章、もう何ヶ月も前に書いたモノです。
(ちょうど隊長の本が出た直後ぐらいだと思います)
文章としては、それなりにまとまっていると思うのですが、
タイトルの「旅」と言う部分。そして最後のまとめの部分、
特にこの「旅」というキーワードを俺が使うのは本当に適切なんだろうか?
もっと違う言葉があるんじゃないか?
妙な違和感がある。そんな気がしていたので、ブログにアップしないまま、
しばらく時間が立ってしまいました。


ちょうど「チェンジメーカー」という本を読み終えました。

ソーシャルアントレプレナー(社会起業家)についてを書いてある本なのですが、
この本を読んでいて、ふと上に書いた文章を思い出しました。

今ある、さまざまな社会問題と自分自身の現状とのギャップ。
海外に協力隊として、頑張って来た、頑張っている、そしてこれから旅出つ友人と
今、普通に淡々と?!仕事をしている自分自身とのギャップ。
何かをしようと思っていても、何もしていない、何も出来ていない。
なんか自分一人だけ取り残されているような・・・。
最近、そんな気がするようなしないような・・・。
(どっちやねん!!って自分でもよくわかりません)

と、言うところで思考が止まってしまいました。

ここでタイトルのキーワードに戻りますが、私の場合きっと「旅」だけではないような
気がしています。 「旅+α」
この「α」の部分が、イベントだったり、ビジネスだったり、もしかしたら教育だったり
するのかもしれませんが、今はまだ答えを持っていません。
この答えを見つける事が思考停止している次のステップのヒントになるのかもしれません。

|

« 神戸収穫祭 | トップページ | 米を炊く »

コラム」カテゴリの記事

コメント

旅で地方を活性化
題名を見ただけである程度内容を想像できたよ。

アラスカのオーロラ、モンゴルの花、沖縄の海なんて
思わず笑ってしまった。

過疎地の問題を真剣に考えていなかったことは確かだけど、
遊びに行くことで少しでもプラスになるならまあいいか。


あんまり真面目な話じゃないけれど僕の定義では、
徒歩・自転車のように自力で行くのが旅、
在来線・バス・船などが旅行、
新幹線は移動、
飛行機は座席に縛り付けられて運送されるだけ。

投稿: ゆうりん | 2008/11/19 21:33

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/6221/43138465

この記事へのトラックバック一覧です: 「旅」で地方を活性化できないか? :

« 神戸収穫祭 | トップページ | 米を炊く »